受験生のわが子の行動がおかしい(バグり)…とき、どうすればいいの? | そうちゃ式 総本部

受験生のわが子の行動がおかしい(バグり)…とき、どうすればいいの?

中学受験生の保護者の方で「最近、ウチの子、ちょっと様子がおかしい?」と感じた方へ

一番身近にいる保護者の方は、さすがに観察眼が鋭いですね。

6年の夏休みが終わると、受験生の中には行動がちょっとおかしい?お子さんが出てきます。

ボーッとしたり、怒りっぽくなったり、基本知識が思い出せなくなたり、簡単な計算を間違えたり…

爽茶そうちゃ
こんにちは。図解講師のそうちゃです。
私は、こういう行動を(愛情を込めて)「バグる」と表現しています

おこさんが「バグる」のは真剣に取り組んでいる証拠だから悪いことではありませんが、保護者までパニクったら収拾不能になるので落ち着いて対処しましょう

指針は2つ

バグったときの対処

①行動のハードルを下げる

②不合格でも大丈夫と安心させる

この記事では、東大卒講師歴25年の図解講師「そうちゃ」が、バグったかもしれない受験生のお子さんへの対処方法の提案をさせていただきます。

スポンサーリンク

歴史の点数を上げたい受験生と保護者の方へ

年表・年号・地図・書き取りテストなど400枚のプリントがセットになった歴史教材で模試入試対策♪ 興味がある方はコチラ

基本方針=プレッシャー緩和

バグる原因は「(主観的に)受験生本人が受験に強いプレッシャーを感じること」であって「(客観的に)成績が悪い」偏差値が志望校に足りない」ことではありません

本人が主観的に感じるプレッシャーを弱めるのが対策の方向性になります

対策①ハードルを下げる

成功体験を増やす

バグっているときに「出来ない」解けない」分からない」などの否定的な結果に直面すると、より酷くバグる悪循環に陥りかねません。

そこで、学習行動のハードルを下げてあげて「出来た」「解けた」「分かった」という肯定的な成功体験をする機会をできるだけ増えるよう補助してあげましょ

具体例

過去問演習なら、挑戦校→相応校→安全校。問題集の演習でも、応用→標準→基本。とハードルを下げるよう示唆してあげる。

学習の種類に関しても、未知の問題演習→出来なかった問題の復習→出来た問題の復習。とハードルを下げると調子を取り戻せるかもしれません。

模試に関しても、合格可能性80%の偏差値を取る!→最後まで受けたらOK。

いつもの通塾についても、他の子に負けない!→真面目に受けてくる→毎回参加すればOK

家庭学習も、机に向かって本を開いたらOK

このように、ハードルを下げてあげて「クリア」の感覚を思い出させれば、心が落ち着いて次の段階に行く準備ができやすいでしょう

迷ったときは…

どの範囲・レベルまで下げるかは当事者の判断になりますが、迷ったら思い切って下げることを提案してあげるのが良いでしょう。

受験生の心のエネルギーが回復して通常運行に戻れば「第一志望に合格するには、もっとチャレンジしなきゃ」と自らハードルを上げるでしょう

対策②安心させる

不合格でも「大丈夫♪」

ほとんどの受験生は中学受験が人生はじめての受験なので不合格になったらどうなるか具体的な想像ができません

すると、ぼんやりとした恐怖だけが広がりがちで、成績と関係なく感受性と想像力に比例してプレッシャーが際限なく大きくなってしまいます。

受験が真剣勝負である以上、プレッシャーをゼロにすることは出来ませんが「第一志望校の入試に不合格でも人生・社会上で回復不能な客観的なダメージをくらうことは無い」という安心感=心のセーフティネットがあればプレッシャーは最小限度に抑えられます。

抑えを設定

どんなに調子が悪くても合格できる学校を必ず設定しておけば、「全落ち」は無いという安心感=心のセーフティネットが出来ます。

このレベル以上の学校に合格しなければ公立に行け、だからお試し校や安全校は受けない!というのは多くの小学生には厳しすぎる試練で、多大なプレッシャーになりうるので避けてほしいです。

大人の知見を伝える

人生経験を積んだ保護者が、第一志望校に不合格でも人生オワタではない、というご自分の経験を伝えてあげましょう

行った先が自分に合っていてラッキーということも多いし、満足できないならその後に何度もリベンジのチャンスはあるし、リベンジがうまく行かなくても努力次第で幸福な人生を築ける、という多くの保護者の方が体験した事実を伝えてあげると良いでしょう。

うまく伝われば、心のセーフティネットを重ねることができます

寄り添い受け入れる覚悟

私のフォロワーさん読者さんは出来ていると信じていますが、一般向けに書きます。

小学生にとっての世界は親子関係・友人関係がほとんどで、そのうち親子関係が最大の割合を占めます。

ですから、「たとえ第一志望に合格できなくても、(この良好な)親子関係には変化は無いよ」というメッセージを与えるのが一番のセーフティネットになるでしょう

もう少し具体的に言うと「どんな結果が出ても、寄り添い受け入れる」とお子さんが感じられるメッセージを言葉と態度で意識的に伝えてあげるのが良いでしょう

例えば
「ここまで受験を続けてきただけでも立派なんだから、あとは本番を最後まで思い切り受験してくれば、私はそれだけで満足だよ」

このメッセージが伝われば、ABの上にさらに心のセーフティネットを張ることができて、不必要なプレッシャーを減らすことができるでしょう

終わりに

私のフォロワーさんはじめ既に上記対策をクリアしているご家庭でも、受験生が「バグる」可能性はあります。

直前期(最初の受験の1ヶ月~2週間前くらい)にバグって簡単な計算も出来なくなる等は珍しくありません。

くれぐれも一緒にパニックにならず、ハードルを下げて平静を取り戻すのを待ちましょう

受験本番まで4~5ヶ月、焦らず頑張って下さい。応援しています!

爽茶そうちゃ

最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事があなたの役に立てたら嬉しいです♪

お知らせ

歴史の点数を上げたい方へ

年表・年号・地図・書き取りテストなど450枚のプリントがセットになったオリジナル歴史教材で模試入試対策♪ 興味がある方はコチラ

2025年度生徒さん募集

2025年度の生徒さんの募集を開始しました
詳しくはコチラのページを御覧下さい

学習相談

新4年生の方を対象に学習相談/授業を実施します(2次募集はサピックス新越谷校・南浦和の方が対象。締め切り1/27)。応募はコチラから