中学受験生の方は、過去問はいつから解くのが良いのか考えたことはありませんか?
過去問を解き始める時期は塾や校舎によって様々ですが、夏から秋にかけて解き始めることが多いです。
しかし、私の考えでは、夏・秋、どちらもアウトです。過去問はもっと早く始めるべきで、科目によっては4年から始めても良いくらいです。
そんな早くから?!と思ったあなたに向けて、東大卒講師歴20年の図解講師「そうちゃ」が過去問を始める時期と過去問の解き方を説明します
記事を読んで過去問を始めれば、今の偏差値より上の志望校にも合格する可能性が確実に上がりますよ
この記事は執筆中のため読みづらい箇所があります
基本的な考え方
科目毎の話の前に、全体に共通する基本的な考え方
過去問(入試問題)の点数が全て
中学受験は「入試本番の点数」だけで決まります
「学校の成績」も「塾の成績」も関係ありません
学習内容も過去問で決まる
例えば中高一貫校と大学付属校 は問題傾向がかなり異なるので、学習内容も異なります。
傾向が異なる志望校を混ぜる時はよく考えて下さい。
独自の対策の必要性
もし塾内トップなら塾の指導態勢に乗って演習するだけで良いかもしれません
しかし、それ以外の方は「お子さんの志望校」にあった学習をした方が良いです。
過去問を使った学習の基本的な手順は
「過去問演習→弱点補強→周辺部分も補強」
です
○から!
6年の最初の摸試(4月)前の時期は知識整理や弱点補強で偏差値を上げる大チャンス♪
オススメ学習法は「春の過去問」
上位志望校と類似傾向で易しめ(持ち偏より10以上低い)の過去問を解くと、入試への恐怖を払拭でき(自信つくことも)弱点補強の方向も定まる
例えば国語の場合
まず上位志望校の過去問本で
➀出題ジャンル(説/物/随,韻文)
②出題形式(抜き出しのみ/記述あり)
を把握
「傾向と対策」と解答用紙を参考に
↓
塾の偏差値対照資料で
10以上低い学校をリストアップ
↓
書店で立ち読みして傾向が似た学校を選ぶ
迷ったら「易しめ」「記述少なめ」を選ぶ
春から始める
過去問を始める時期はいつなのか?
塾によっては「秋に始める」ところもありますが、
私の20年以上の経験から導いた結論は「春」(算数の一通りの学習が終わった時期)です。
春?そんなに早く?!と思う方もいるでしょう
でも、よく考えてみて下さい。
新6年の春というのは算数も一通り全範囲が終わっており、志望校も決まっており、摸試も始まっていない時期です。
この時期に学習目的を「同じ塾への通学者」同士の競争から「同じ中学の志望者」との競争に切り替えて、志望校対策を早く始めれば「志望者の中での下剋上」ができる可能性がありますよ!
過去問学習はその第一歩です。
まずは「易しめ」の過去問を
春から過去問を解くと言っても、いきなり第一志望の過去問を解くのはキツイ…それどころか第2志望第3志望の過去問でも難しいかもしれません。
では、どこの過去問を解くのか?!
この時期に解くのは、上位志望校と比較的傾向が似ていて、偏差値と対照したときの「安全校」「確実校」よりも偏差値が5以上低い学校の過去問です。
「春の過去問」の意味
そんな易しいところの過去問を解いて意味あるの?と思うかもしれませんが、大アリなのです!
春に易しめの過去問を解くことには次のような意味があります。
➀「入試」の出題範囲の広さとランダムさを知る
②自分でも「入試」に(少しは)太刀打ちできると自信を得て、「入試」への漠然とした恐怖を解消する。
③早い時期に解けば、思うように点数が悪くても「あと1年あるから♪」と前向きに考える余裕がある
④間違えた箇所から基本を復習すべき単元が分かる
このような意味があります。生徒さんによっては「学習姿勢」がガラリと変わり「受験生」に変身します。
「入試」を知る
早い時期に「易しめ(偏差値-15)過去問」に挑戦すると
➀本番の出題範囲の広さを肌で感じて意識が変わる
②ちょっとでも解ければ「入試が解けた!」と自信になる
➂点数が悪くても「あと1年あるから♪」と流せる
④間違えた箇所から基本を復習すべき単元が分かる時間がなければ算数の大問1&2だけでも
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) January 27, 2021
モチベーションアップ
とんでもございません!
易しい過去問を早めに「見る」のは志望校対策というよりは
➀「入試」の出題範囲の広さとランダムさを知る
②自分でも「入試」に太刀打ちできると自信を得るこのような意味があります。生徒さんによっては「学習姿勢」がガラリと変わり「受験生」に変身変態します。 https://t.co/oOL7UdjtsR
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) March 6, 2021
一例
5年の生徒さんが、+α課題の易しめ学校過去問の大問1と2を解いてきたので、恐る恐る採点したら全問正解だった♪
いつも感情を表に出さない生徒さんで、今日もぶっきらぼうに「やったー(棒)」だったが、声色は凄~く嬉しそうでwこちらも大声で喜んでしまった。実際の入試問題が出来ると自信になるね!!— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) January 17, 2021
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まさしく、その通りですね。
まあ、偏差値的に安全圏にいる学校の場合は、過去問を「正しく」解いていれば入試前には合格者平均に届きますので、さほど不安になる必要は無いかと。
ちなみに「正しく」というのは点数ではなくミスの傾向をつかんで次の演習では修正する、のを繰り返すことです。 https://t.co/gF0DTZCLSD
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) November 4, 2020
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こちらこそ申し訳ございません!
暫定・一時・とりあえずで良いので志望校(滑り止めのつもりで、易しいところ)決めましょう!
そして一番得意な科目でそこの過去問を解いてみましょう。
何か動きが始まると思います。(どういう動きかは私にも正確には分かりませんが(汗))— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) March 6, 2021
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宿題が少ない時は弱点補強の大チャンスです!
今年受験生なら下位志望校の過去問の大問1や2を解いてできない箇所を復習して固める。
非受験学年なら一学期のテストが悪かった単元の復習をして見直せるようにまとめておく。
二学期以降の伸びが違ってきます。
このチャンスを生かして頑張って下さい!— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) July 24, 2020
国語は4・5年から使っても良い
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このように傾向が似ていて偏差値が低い学校をリストアップしておくと、その学校の過去問を実戦問題集として使うことで第一志望校の練習に早めに着手できライバルに追いつき追い越すことが可能になります(特に国語は)。
いきなりのリツイ失礼しました。お子様の第一志望校合格を心より祈ります。
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) April 25, 2019
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2022年受験組の方の場合は過去問一択です。
「入試」一回分でまとまっているので意識改革もできる。
第一志望校の傾向(➀出題ジャンル(説/物/随、韻文)②出題形式(抜き出しのみ/記述あり))が似た偏差値20ほど低めの学校を本屋さんで立ち読みして(まず解答用紙を見れば判別しやすい)探しましょう。— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) February 4, 2021
夏には上位志望校の過去問を解いてみる
「出来ない」からこそ早めに解く
もし秋以降に志望校の過去問を初めて解いて、しかも点数が悪かった場合はショックが大きいし、弱点克服する時間も少ないので受験生・ご家庭ともども非常に焦ります。
そして上位志望校ほど点数が取れないのだから夏に1回解いておくと、以降は「夏よりは出来てる」と成長を感じて好循環にハマります。
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) August 25, 2020
塾・教室によっては11月から過去問を解けという場合もあるらしい…恐ろしや
「11月からでは遅すぎ」というのが私(多分多くの講師の)の考えです。
基礎が大丈夫で第1志望校を受験する意思に揺るぎがないなら第2・第3志望の過去問から「塾には内緒で」「フォローは期待せずに」始めるのをオススメします。
「意外な結果」から学習方針を絞り込めると思います。
頑張って下さい!— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) September 25, 2020
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ほぼ賛成です!
夏の間に「志望校の」過去問にチャレンジして何を強化すべきかをハッキリさせる、または志望校を再考すると秋からの勉強時間が無駄になりません。
点数が取れなくても良いんです。例えば理科なら物理科学生物地学の4分野でどこが弱いのか、実際に解くと意外な結果が出るものです。 https://t.co/sBdJeg5T75— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) August 16, 2020
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「志望校の」過去問を夏に解くのは傾向を把握するためです。
個々の学校・科目の点数でなく、学校ごとの偏差値と手応え・点数を比べるのが重要です。
偏差値が高い方の学校の方が解きやすかったり、逆に偏差値が低い方が凄く解きにくかったり…
実際に解いてみないと分からないことがあります。↓ https://t.co/YErm48fUVq— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) July 26, 2020
12月は仕上げ
botに返信するのも何ですが…
「12月から過去問」という言い方はまずい!12月からはあくまで仕上げで、二学期からは過去問ベースの学習です。
基本は満遍なく学習すべきですが、応用は受験校に必要ないことは後回しにします。
「必要か」判断するために、夏に過去問の傾向を押さえないといけません。— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) July 22, 2019
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秋は過去問中心の学習
学習方針を決めるのは過去問演習の結果
中学受験生2021年組「どの科目に力を入れて勉強するか」
→相応校と挑戦校の過去問演習結果と入試結果表(過去の平均・合格最低点)から「得点計画」を立てて、目標得点とのギャップが大きい科目を強化する。
国社型の生徒さんが相応校として芝浦工大柏を受験する例(画像オレンジの部分が目標得点)↓ pic.twitter.com/Ftxneek6SR— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) November 25, 2020
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中学受験 2021年組で(挑戦校以外の)過去問で点数が思うように取れない方へ。焦るのは分かりますが、演習結果の点数を見るだけでなく中身も見てフル活用しましょう。「何ができないのか」「何を取るべきなのか」を明らかにすれば、優先すべきことが分かるかもしれませんよ。https://t.co/TIrSy4Jqta pic.twitter.com/Iz8FLp02v2
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) November 11, 2020
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この視点は貴重で重要。
同じ偏差値でも学校によって問題の傾向も難易度も、科目毎に異なり、さらにお子さんごとに相性も千差万別。
まだ過去問を解いていないご家庭は、とにかく1回早めに過去問演習をして「我が子が」「4科目で」合格するための「科目ごとの得点計画」を立てることが重要です。 https://t.co/opfkJo2nOR— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) September 23, 2020
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いつもお子様のためにありがとうございます。
この時期は塾にこだわる必要はありません。下位志望校の過去問をやってみては?
また毎日理社の暗記本で「暗記→テスト→ミスにXつけて3回書き取り→2・3日後にXだけテスト」を繰り返すと進歩を実感できてモチベーションがアップします。
焦らず頑張って— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2025/2026/2027年組 (@zky_tutor) October 21, 2020
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