フォロワーさんのツイートを見て国語の授業の進め方を提案したので、まとめます。
個別や家庭教師の先生に進め方をお願いするときの参考になれば幸いです
フォロワーさん国語個別の検討がTLに流れてきたので、受講する時のアドバイスを。
「指定された問題を家庭で演習→塾で先生から解説を受ける」この方式は演習量確保の効果はありますが、読解力を上げる効果に乏しく、読解が苦手な場合は…効果はほとんどありません。
じゃあ、どうすれば良いの…(続く)— そうちゃ@受験図解講師for2021&2022&2023年受験組 (@zky_tutor) January 17, 2021
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同じ授業形式で多少効果がある算数を例に解答過程を考える
A(事前に)抽象的ルール(公式/解法)を学習
B出題された問題文から情報(数値/条件)を抽出整理
C適用すべき公式/解法を選択/構成する
D公式/解法にあてはめ計算処理実は国語も同じ過程。
算数ではABで問題が起きることは少ないが…(続く) https://t.co/IXfnZ7TlPg
— そうちゃ@受験図解講師for2021&2022&2023年受験組 (@zky_tutor) January 17, 2021
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国語はABで既にハードルが高い
過程A:算数では過程CDで使う公式が体系的に明示されるが、国語では読解/解答公式は一部が非体系的に示されるだけ
過程B:算数の問題文は過程CDの処理に使う情報のみで出来ているが、国語の問題文は半分以上が処理に使わない情報で取捨選択が必要この結果(続きます)↓ https://t.co/VsT1aVpKbr
— そうちゃ@受験図解講師for2021&2022&2023年受験組 (@zky_tutor) January 17, 2021
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算数の授業は「(公式知ってるね?)(問題の数値/条件分かったね?)この問題ではあの公式を適用して、こうやって計算します」と過程CDの補助として成立しうるが、
国語の授業は「(…)(…)この文章ではここにこう書いてあるから、答えはこうなります」という他の文章には通じない答え合わせになってしまう。 https://t.co/ikHMb5mRkC— そうちゃ@受験図解講師for2021&2022&2023年受験組 (@zky_tutor) January 17, 2021
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ここまでの話から、国語が苦手な生徒が個別/家庭教師で授業を受ける際に望ましい授業形式も決まります。
A(事前に)読解と解答のルールを公式として記憶させる
B本文中の重要な箇所を(Aに含まれる)基準で取捨選択(線引き等)整理(構造把握)する過程を示す。残りのC公式選択とD解答作業は宿題
(続く) https://t.co/QHlB6vHKfu— そうちゃ@受験図解講師for2021&2022&2023年受験組 (@zky_tutor) January 17, 2021
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C公式/解法選択とD解答処理を宿題にするのは、A公式/解法の理解/記憶を正しく行い、B問題文の情報取捨選択を(一緒に)行って線引き等の形に残せば(算数の単元学習で公式教わった直後に例題解くのと同じで)、CDで的はずれな答えを書く「はずがない」から
(知識レベルが著しく低い場合はあり得る)
(続く) https://t.co/7PbF4PfTNM— そうちゃ@受験図解講師for2021&2022&2023年受験組 (@zky_tutor) January 18, 2021
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ここまでを整理すると
従来の形式:家庭で演習→授業で解説
今回の提案:授業で公式/技法解説と問題文の線引き→家庭で演習
となる。これを見て生じるだろう疑問点をあげると…
➀公式て何?教える順番は?量は?時間は?
②問題文は何使うの?線引くだけ?
➂宿題は採点しないの?他の宿題は?
続く https://t.co/1v8O4TxXjh— そうちゃ@受験図解講師for2021&2022&2023年受験組 (@zky_tutor) January 18, 2021
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➀公式について
国語の公式/技法は多岐に渡るので、その日の作業に必要な範囲だけをピックアップして行います。
例えば最初の授業は「線の引き方の公式」の一部(形式的に出来る作業)を説明してから、実際の文章に線を引くのを見せながら理解させて終了でしょう。
回数を進めながら公式を増やします。 https://t.co/qJjD9rqoIJ— そうちゃ@受験図解講師for2021&2022&2023年受験組 (@zky_tutor) January 18, 2021
説明文の読解公式は姉妹サイト「そうちゃ式 国語」内の「説明文の読解公式」を参考にして下さい。
「公式?そんなのありません」という講師が多いと思うので(汗)、「例えば、この記事みたいな…解き方を教えて下さい」と言えばよいかと思います。
それでもキチンとルールを教えてくれない場合は「こちらのリクエストを真摯に受け止めて教え方をうちの子にカスタマイズしてくれない」と言って先生を変えましょう。
②情報の取捨選択構成練習(線引き等)では短めの文章を使用。易し過ぎるのはX
読みながら「ここはこういう意味だね」等の内容説明は極力「しない」
内容が良く分からない文章でも独力で情報を取捨選択構成して最低限の点数を取るのが読解技術だからです(余りに知識教養不足なら事前に数分の補講をする) https://t.co/qJjD9rHZAh— そうちゃ@受験図解講師for2021&2022&2023年受験組 (@zky_tutor) January 18, 2021
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参考になれば幸いです。
読解ルールは説明/物語で異なるので、より苦手な分野を1ヶ月以上集中的に継続するのがベター
その際、習った「読み方/解き方」を保管し復習できるようにして下さい。
(図は生徒のノートの一部。下を隠して記憶します)
その上で今度は残りの分野を集中的に学習しましょう。 pic.twitter.com/rbSCJtW0dk— そうちゃ@受験図解講師for2021&2022&2023年受験組 (@zky_tutor) January 19, 2021
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あとは、独習できる課題を加える。
A知識系の反復練習と記憶(これも読解に役立つようなものから出題。説明文用に類義語対義語、物語文用にことわざ慣用表現)
B簡単な作文系(抽象具体、QBA、対比、感情、変化など)
自分の場合、個別メインで理社を取っていない生徒には、理社の知識の記憶も宿題にする。— そうちゃ@受験図解講師for2021&2022&2023年受験組 (@zky_tutor) January 20, 2021
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忘れていました(汗)
C読解公式解答技法の記憶も宿題。
「一生懸命やっているが出来ない」生徒さんには、こういう解法の記憶が絶対に必要。
「無理に記憶させなくても、繰り返しやっていれば自然に出来るようになる」というのは、それで出来るようにならない人達を置き去りにするダメ方法論です。— そうちゃ@受験図解講師for2021&2022&2023年受験組 (@zky_tutor) January 20, 2021
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