中学受験小6夏~秋の過去問演習後の分析作業 | そうちゃ式 総本部

中学受験小6夏~秋の過去問演習後の分析作業

中学受験を目指す小6の方、過去問を解いて採点をして合格者平均に届いた/届かないで一喜一憂して、それで終わりにしていませんか?

それではモッタイナイ!合格可能性を上げるチャンスを逃しています!!

過去問演習の結果は、あなたが思っている以上の「宝物」なのですよ♪

この記事では東大卒講師歴20年の図解講師「そうちゃ」が志望校に合格するための過去問演習後の作業を説明します

記事を読んで真似すれば、それだけで志望校の合格可能性が上がりますよ(マジ)

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採点だけでなく分析をする

過去問演習をして採点だけで終えていませんか?それでは勿体無いですよ!

過去問の答案
before
ただ採点しただけ
after

情報を書き込んだ
情報を書き込むと宝の地図になる

マルバツをつけるだけでなく、下に示すような様々な書き込みをすることで合格への地図が書けるのです。

現在の弱点分析だけでなく、摸試入試の前に見直すことでミスを防ぐ確率が格段に上がりますよ♪

書き込む項目

書き込みについて解説していきます。

書き込みの説明

これが合格への地図です

➀日付

これを書いておかないと、後で見直した時に自分の進歩が分かりません。

後から書き忘れたことに気づいて正確な日付が分からない場合は、ザックリした日付で平気です(「2021年10月9日」ではなく「2021年10月」や「10月上旬」など)。

➁平均点

合格者平均だけでなく、受験者平均も書いておきます。

実際の入試では、全科目で受験者平均を上回り、そのうち2科目で合格者平均を上回ればだいたい合格できます。

だから受験者平均は合格者平均に勝るとも劣らず重要な基準なのです

➂各大問/小問の分野

特にミスした問題については分野や単元を書いておきます。

2・3回演習してから答案を見直すと、自分が強化すべき単元が分かります。

国理社の場合

大問ごとに大きな分野を記入します。

国語→「知識」「説明」「物語」「随筆」「詩」
理科→「物理」「化学」「地学」「生物」
社会→「地理」「歴史」「政経」「総合」

さらに大問ごとの正答率(%)を出して書いておきます。これで強化すべき分野がハッキリしてきます。

例えば、国語で全体得点が60点、そのうち大問1が説明文で配点53点に対して得点が34点、大問2が物語文で47点に対して得点が26点。受験者平均が63点だったとします。

説明文は34×100÷53=72%なので解答欄の大問1の上の余白に「説明文34/53(72%)」と記入し、物語文の上にも同様に「物語文26/47(55%)」と記入します。(この計算は生徒自身に行わせます。割合の復習ですw)
全体の得点(割合)が60%なので、説明文(72%)ではなく物語文(55%)が足を引っ張っている、と分かります。

2・3回演習を行った後で、この割合を各回の受験者平均と比べれば、自分の苦手分野が客観的に分かりますね!

(特に理科の)分野がわからない場合は「メモリチェック理科」「塾技理科」等のまとめ本を購入すると目次が参考になります(紹介と使い方の記事はコチラ)。(「メモリチェック」の方は薄くて直前の復習に最適なので今の時期に購入しても良いですね)

算数の場合

過去問本の解答などを参考に単元名が書けるとよいですが、単元名がよく分からない場合は大きな分野(「数論」「特殊算」「割合」「図形」「速さ」等)だけでも良いでしょう。

分野も分からないような場合は現在使用中のテキスト等の目次を参考にしてください。

テキストの目次が無いまたは目次を見ても分からない場合は、「算数ベストチェック(日能研)」や「塾技算数(文英堂)」のような総まとめのテキストを購入すると良いでしょう(そうちゃによる比較記事)。特にベストチェックは入試直前期に便利なのでこの時期に買っても損はありません。

➃ミスの内容(防止策)

ミスの内容を書いておきます。防止するための方法が分かる場合はそれを書いても良いですね。

例えば、書き出しでの数えミスをした場合は「数えやすいように5個、10個区切りで並べる」等です。保護者・講師が書いてあげて下さい。

⑤要得点問題

自分の目標点数に届かせるには、どの問題を取るべきだったのかを考えて青い矢印をつけます(それぞれの点数と合計点も書きます)。

これによって、あと「何問」とれるようになれば良いと具体的に分かるので、頑張りが効くでしょう。

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分析を活用する

志望校対策に

⑤の要得点問題を得点するためには何が必要か考えます。

安全校の場合、その分野の基礎が抜けていることが多いです。その分野を広く浅く復習して見直し用の素材(カードやプリント)を作っておくと良いでしょう。

熱望校・チャレンジ校の場合、要得点問題自体が難しくて歯が立たないこともあるでしょう。その場合は相応校や安全校の演習と対策が先決になります。

ただそれだけだと、いつになっても「熱望校・チャレンジ校に取り組めない」おそれもあるので、相応校や安全校の対策が熱望校・チャレンジ校対策を兼ねるような学習メニューを組まないといけません。

これは志望校を選択する時点で傾向が似ている学校を選んだり、各科目の学習体系を考慮しないといけないので、ご家庭だけでは難しいかもしれません。

摸試・入試の前に

この答案を見直すと非常に大きな効果があります!

メンタルの安定

過去のある時点で、自分が受験に真剣に取り組み多少なりとも進歩したのが実感できます。

これが「やるだけの事はやった」という自信につながります。

ミスの予防

④の「ミスの内容と防止策」を摸試や入試の前に見直すと、同じミスを犯す確率が激減します

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分析が難しい場合は…

まずは身近な先生に相談

分析項目のうち⑤要得点問題などは判断が難しいかもしれません。その場合は、通っている塾の先生などに質問すると良いでしょう。

熱望校・チャレンジ校対策

は、上で述べたような安全校・相応校対策を兼ねた長期的段階的な対策が必要になるので、塾とは別に個別指導や家庭教師で志望校対策を行うのも良いでしょう。

爽茶そうちゃ
個別指導や家庭教師を利用する場合は早めに動いて下さい

正直、効果が上がるのに必要な期間はハッキリ分かりません。開始が遅ければ効果が上がる一週間前に入試が終了…という事態もありえます。

また、良い先生人気のある先生から指導の「枠」が埋まっていくので、依頼時期が遅いと(きちんと)対応できる先生がいなくなってしまいます。

問い合わせだけでもしてみると良いでしょう

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志望校への合格を

心から祈っています。焦らずに頑張って下さい!

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あとがき

爽茶そうちゃ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
焦らず頑張って下さい!

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