「もうすぐ夏休みが終わっちゃう。9月からはどうやって勉強すればいいの?」という受験生と保護者の方へ。講師歴20年の管理人が秋(9月~11月)の学習のポイントを解説します。
来年受験を迎える5年生と保護者の方も、これを念頭において学習すると一年後に慌てる確率が減ると思いますよ!
もう、本当に
「あっ」という間
中学受験生を指導して20年になりますが、毎年夏休みが終わって二学期が始まったと思うと、あっという間に12月になり入試が迫っているのに驚かされます。
それくらい、中学受験生の小6の秋は時間がありません。やることを絞って学習する必要があります。
やることを絞るというのは、「自分が」「志望校に合格するために」必要な事だけを学習するという意味です。
そして何が必要かを明らかにするためには夏休みが終わるまでに志望校の過去問に取り組んで、合格点を取るための「得点計画」とそれを元にした「強化項目」を決めておかないといけません。
これが出来ていない人は最優先で第一志望・第二志望の過去問を解いて結果を分析して「志望校ごとの得点計画」と「各科目ごとの強化項目」を決めましょう
やり方については、関連記事「夏休みの間に過去問を解かないといけない理由」を見て下さい。
秋の学習①過去問
ペースと計画
できれば9月に入る前に過去問の演習計画を立てておきます。
第一・第二・第三志望校の過去問5年分を解くとして、入試に第一回・第二回もあることを計算に入れると、25回分くらいはあるでしょう。そのうち直近の2回分くらいは残しておくとしても20回分くらいを12月の半ばまでには解くことになります。
9月から12月半ばまで15週間くらいなので、単純計算で一週間に43回分、毎月摸試が2回はあって、その前は後述する復習の練習が大切なので、だいたい一週間に2回分解かないといけません。
最初は下位の志望校過去問を組み合わせて、第一志望校の過去問は月1回解くようなペースで開始します。
下位志望校で合格点が取れているなら、徐々に上位志望校の組み合わせに変えていきます。
期待通りの点数が取れない場合は、計画を変更することもあります。第一志望校が2月校なら、1月の追い込みに期待して、秋は第二・第三志望校を確実にするなど
また夏に過去問演習をやっていなかった場合、秋に志望校の変更を検討することになるかもしれません。
結果の分析
さらに、ただ解いて採点するだけでは意味がありません。四科目で合格点に届かない場合は、「得点計画」に従ってどの科目であと何点とるべきだったか、どの設問を得点すべきだったか、得点するためには何が必要だったか。時間が足りないなら捨て問はどれだったのか、
大問単位でなく、科目全体で考える。4科目で考える
詳しくは関連記事「過去問演習後の分析作業」を見て下さい。
復習
過去問で解けなかった問題を含む単元の復習をしておく必要があります。
こんな具合に、過去問の演習と付随する学習は大量ですので、過去問が二学期の学習の中心になります。
復習と再定着
摸試をペースメーカーにして、1冊まとめ本を決めて、全体をまんべんなく復習します。
算数は関連記事「算数のまとめ本(ベストチェック・塾技など)比較」を見て下さい。
夏期講習でも復習をしているので、9月には復習の必要を感じないかもしれません。
しかし三ヶ月もすると記憶があいまいになってきます。秋に全範囲の復習をしておかないと、ちょうど12月ごろに記憶が薄れてしまいます。その後に復習しようとしても間に合わずパニックになって…というのが最悪の展開。
12月下旬までに三周まわせるのが理想です。せめて2.週はしておかないと入試直前に穴が残ってしまうおそれがあります。
12月下旬から1月一周目まで総復習に入りますが、これは2回目・3回目の復習で定着しきれなかったものを定着させるだけにするのが理想的。
入試の練習
摸試の三日から一週間前は入試前の一週間のつもりで「復習の練習」を行います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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