アウトプット面
せっかく覚えた知識が思い出せないことがあります。子供だけでなく大人でもあります。
人間は覚えた知識を忘れることはありません。それを思い出せないだけです。
例えば、服や文房具を買ってくる。しばらくして、それがどこにあるか分からなくなって取り出せなくなる。この時、文房具そのもは無くなったわけではありません。これに似ています。
こんな時、どうすれば良いでしょうか?
服や文房具のなら、棚や引き出しにキチンと整理しておけば良いですね。
知識を記憶する時も同じ。頭の中に「棚」を作って、棚の中に知識を整理すれば思い出すことができる。
例えば歴史の場合、前もって時代の名前と順番を覚えていなければ知識を記憶してもうまく思い出すことはできません。
また政治の話なのか、経済の話なのか、文化の話なのか覚えていなければ思い出すのが難しくなります。
つまり、歴史の場合は「時代」と「分野」を基準にした棚を作ってそこに知識を入れていけばよいのです。
(図)
インプット面
頭の中に「棚」を作ることの利点はアウトプットだけではありません。
棚が出来ていると、今度は空(から)の棚の存在が目についてきます。
「あれ?冬の下着が無いな」とか「あ、赤のマーカーがあと一本しか無いや」という感じです。
同じ様に、知識の「棚」が出来ると知識の空白が自動的に意識されて疑問が生まれます。
例えば、「鎌倉幕府では守護・地頭があったけど平氏政権ではどうなっていたんだろう?」という具合です。
疑問が生まれると知的欲求につながります。「平氏政権の政治機構を知りたい!」
さらに環境と実行力があれば、平氏政権の政治機構について自分で調べるという行動につながります。
このように、頭の「棚」の空白は知的欲求を生むので、他人に指示される前に自分で知識を得る習慣がつく。こうなったら後は得意科目まっしぐらです。
参考記事:「学習は、言われる前にやると楽しくなる」
参考記事:「知的な『乾き』が知識を吸収させる」
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